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2009年12月17日
エコプロダクツ2009レポート
弊社がエコプロダクツ展を毎年見続けて来て、早くも5年!
毎年、少しずつテーマが変わって来ているような気がします。
私個人が感じた大きな変化は、昨年から目立ってきた「生物多様性」という言葉が
かなり全面に出て来た気がします。
これは来年、日本の名古屋で生物多様性条約締約国会議(COP10)が行なわれるからなのか?
は分かりませんが、CO2(二酸化炭素)削減と同じくらいに会場では目につきました。
今まで、全く考えなかった自然の価値を見直す時期がようやく訪れたのかもしれません。

とりあえず外から看板を一枚
絵をみると、持続可能らしき都市で楽しそうにしている人たちが見えます。

入場口、受付の風景
自分が一番興味をもったのは、バイオマスの利用についての出展でした。
なぜこうしたものに惹かれるのか?考えると、
化石燃料の枯渇や二酸化炭素削減という問題もちろんなのですが、
そうした問題よりも、地域それぞれに存在する身近なバイオマスを利用することにより、地域自体が自立した持続可能な地域社会を構築していくことができるのではないか?と可能性を感じています。
そのために、バイオマスを化石燃料並みに利用できる技術が必要になると思います。
木質バイオマスからナノカーボンを製造するという
東芝 環境システム営業部が出展しているもの。
これは未利用の間伐材などの木質バイオマスを原料としたもので、
石油の変わりに、バイオマスからカーボンを取り出し、それを様々な製品として利用するというものらしいです。

↑これはもっと凄い!!!話を聞いてビックリしてしまいました!
近畿大学が出展しているバイオコークス
これは一般的に、製鉄所などで使われているコークス並みの能力を持っている、あらゆる植物性のもので作れるものらしいのです!
野菜や果物の皮、木くずなどで作ったコークスが写真のように並んでいて、臭いを嗅ぐと、
原料の臭いがそれぞれします。お茶の臭いだったり、桜の臭いだったり・・・
とてもいい臭いがします。

↑これがバイオコークスをつくる装置の模型
この話を聞いて、日本の景色が変わってしまうのではないか?!
そんなことさえ思ってしまいました。
上の2つの出展から、日本の荒廃した杉、ヒノキ林が整備され、地域の産業として成り立てばよいと思いました。が、
しかし、目先だけの「経済」一辺倒の考え方だけで、これを行なえば以前問題になった、バイオエタノールのような話になり、もともと悪くなっていた地域の生物多様性や自然環境が、さらに破壊されていくことになってしまわないか?という不安もある。
そうなることを避けるためにも、地域のエネルギーは地域でまかない、生物多様性を守れるような仕組みや制度の整備が必要になってくると思いました。

↑エコアス馬路村の製品。
薄い杉材?をプレスしたお皿や団扇。

↑パナソニックの家庭用蓄電池
太陽光発電や風力発電など、将来の利用のため?

↑本庄工業株式会社のJ・ブロック
これも間伐材を利用したブロック。
子供たちが遊ぶのにとても良いと思いました。
というよりも、このブロックを作る過程から、子供たちを関わらせる方法もあるのではないか?
せっかく森林整備に必要な資金をこうした商品から捻出するのであれば、そうした意義や必要性を環境教育として行なうことで、さらに付加価値をつけることができると思いました。

↑先日、トヨタが二年後に一般的に普及させると発表した、
プラグインハイブリットのプリウス。
前回までこうした車の展示ってあまり目立たなかった印象なのですが、他のメーカーも出展していて、結構目立っていました。

↑三菱樹脂のブースの生分解のパイプ
耐久性が求められる配管などで、生分解性のものを作る理由は何なのか?話を聞くと・・・
現時点では、生分解性プラスチックの製造とパイプ状にも製品化できるという、技術的な面を提示しており、その利用方法については広く考え、また他から求めていきたいそうです。
因に、配管する際に接着剤などはなく、また、溶接するにも溶かして圧着するようなカタチになるそうです。鉄製の配管のようにネジ切りをする方法になってしまうそうです。

↑びっくりドンキー
あまり目立たない場所で出展していましたが、いい臭いをさせていて、それに釣られて発見した感じです。
詳しくは分からなかったのですが、使用している材料などの調達を自然に負荷をかけない方法で行なっていることが特徴だと思われます。
田んぼでとれた?ヤゴやマツモムシなどを実体顕微鏡で見せたりしていました。
「エコ」は私たちの生活に関わるものであるだけに、その間口は広く、
ほとんどの企業や団体は、理由をつければどんなものでも出すことができます。
しかし、この「エコ」という便利な言葉は、時として私たちを思考停止にさせ、
何も考えずに「エコ」だから・・・とその本質を考えず、とりあえず「エコ」だから・・・だけで何でも良いように思ってしまいます。
本当に大切なことは何なのか?
これだけ多くの情報が提示され、様々なひとが色々なことを言っていたり、また同じようなことをみんなが正しいから、というような感じで流されてしまわずに、
考えて、実際に確かめたり、感じたりすることが大切なのではないか?と思いました。
こうしたイベントに参加し興味を持つことは、大変素晴らしいことですが、
それを鵜呑みにせず、自分で考えることが重要なことだと思いました。
そのことが一人一人が主体的な行動につながり、将来の私たちの暮らしている地域や日本を変えていく力となっていくのではないでしょうか!
投稿者 サイト管理人 : 2009年12月17日 17:20
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コメント
近畿大学の井田です。ご紹介ありがとうございます。現在、経済産業省及び北海道経済産業局の委託事業、低炭素実証事業で産業・鉄鋼分野の低炭素化だけでなく、一次産業・農業での低炭素化事業に取り組んでいます。12/17に北海道下川町にてナニワ炉機研究所が開発したバイオコークス専焼ボイラーの1号機が完成し、冬季のトマト栽培を開始できることになりました。この成果により、2分野、鉄鋼・鋳造分野で20-30%、農業・加温ハウスで100%の二酸化炭素削減が実現できる技術が完成し、早期の市場への導入に向け、準備しています。このような取り組みが普及することを私どもも期待しております。
投稿者 井田民男 : 2009年12月19日 22:12
